前回の記事で大腸ポリープが見つかるまでの経緯をご紹介させていただきました。
今回は大腸カメラ(大腸内視鏡)の検査や大腸ポリープの摘出手術、入院までの流れをご紹介させていただきます。
前回の記事はこちらをご参照下さい。
大腸ポリープ発見から摘出までの流れ
まずは大腸ポリープ発見から摘出するまでの全体の流れを簡単に紹介します。
- 7月29日:健康診断を受診(便の提出)
- 8月19日:受診結果が出る(便潜血の陽性反応)
・2回のうち、1回の便が陽性 - 8月21日:通院開始
・血液検査の実施
・大腸カメラの予約を入れる - 8月24日:大腸カメラの実施
・S字結腸から5~6mmのポリープが見つかる - 9月4日:検査結果の確認
・ポリープの大きさは1cm弱であった
・手術日を決める - 10月5日:摘出手術、入院
・午前中に摘出手術を受ける
・点滴1本を打つ
・絶食 - 10月6日:退院
・血液検査の実施
・昼食を食べる
・退院 - 10月16日:生検結果の確認
・摘出したポリープの生検結果を聞く
上記のような流れで最終的に5回通院する事になりました。
結果として2回大腸カメラを実施した事になりましたが、病院によっては1回目の大腸カメラでポリープが見つかったらその場で切除してしまう(切除可能な場合に限る)病院も増えてきているようで、入院の必要が無いと判断するケースもあるようです。
私が通院している病院の方針は1泊2日の入院を要するとの事だったので入院する事になりました。
大腸カメラ(大腸内視鏡)の実施
私の場合は便潜血の原因を探る為の大腸カメラと、大腸ポリープを切除する際の大腸カメラ合計2回の大腸カメラ検査を実施しました。
胃カメラの経験はありましたが、大腸カメラは初めての事だったので不安もありましたが個人的には検査自体は胃カメラよりも楽に受ける事が出来ました。
1回目の大腸カメラ(8/24)
1回目の大腸カメラは便潜血の原因を探る為に大腸内をチェックする事を目的に実施しました。
前日の21時にピコスルファートという腸を活性化させる薬を水に混ぜて飲み、検査当日の8時~9時半にマグコロールPという下剤を1.8L飲みます。
この下剤を飲む作業が辛いという方も多いんですが、まだ暑さが残っていたこともあって下剤自体は簡単に飲む事が出来ました。
ちなみにマグコロールPの味は薄いスポーツドリンクみたいな味です。
後はお腹がグルグルしてくるので便がキレイになるまで排便を繰り返しますが、私の場合はこの排便を繰り返すという行動によって肛門がヒリヒリして辛かったです。
13時から大腸カメラを実施し、検査自体はほんの5分くらいで終わりました。
- 肛門にワセリンを塗る
- カメラを挿入する
- 1番奥(盲腸)までカメラを進める
- カメラを抜きながら大腸をチェック(撮影)
大腸カメラは辛いという事をよく耳にしますが、私の場合は肛門にカメラを挿入する瞬間が少し痛かったですが、カメラが入ってしまえば後は比較的楽にできました。
大腸内で異物が動いているのが分かり、気持ち悪いのはもちろんなんですが痛みはほとんどありませんでした。
特に胃カメラを経験していた私の場合は鼻からの胃カメラよりもずっと楽でした。
そして、S字結腸に1cm弱程のポリープ1個が見つかりました。
ちなみに羞恥心なんてものは一切なかったです。(女性の場合は女医さんがいる病院もあるようです)
ちなみにこの時は5~6mm程のポリープがあったとしか聞かされず、後日担当医から説明を受けました。
その際に初めてポリープの写真を見せられましたが、思っていたよりも大きかったので担当医に「このポリープは悪い顔してますか?」と聞いたところ、「心配いりません。取りやすそうな綺麗なポリープです」と言われたので少し安心しました。
私の中で医者というのは少しでも疑わしい部分があると「しっかりと検査してみないと分かりません」と答えるものと思っていたからです。
2回目の大腸カメラ(10/5)
1回目の大腸カメラが8月24日だったので1ヶ月以上経過していますが、私に出来た大腸ポリープは急に大きくなったりするものでは無いとの事でかなりの間隔が開きました。
正直、大腸にポリープがあると分かって過ごす1ヶ月間は憂鬱な毎日でした。例えほぼ間違いなく良性だと分かっていても、仕事中や趣味の時間のふとした瞬間に思い出すんですね。
2回目のカメラは9時からという事もあって、朝5時~6時半にかけて下剤を飲み、実際は9時45分~10時5分までのおよそ20分程掛かりました。
1回目のカメラで大腸を隅々までチェックしているので今回はポリープがあったS字結腸を中心にチェックし、ポリープを切除して終わるというもの。
1回目の時はカメラ挿入時に痛みがあったと伝えたら2回目はゆっくりと挿入してくれ、痛みはありませんでした。
手術の様子をモニターで見せて欲しいと頼みましたが、真横に膝を抱えて丸くなる姿勢をしている事と、自分自身の背中側にモニターがあるという事で見る事が出来ませんでした。
また、切除手術という事もあってか1回目よりは少し苦しかったです。
手術内容はポリープを根元からしっかり切除できるように腸壁に液体を注射して腸壁を膨らませ、そこに輪っかの様な物を通して電気を流して焼き切るといった内容です。
電気を流す瞬間だけ右足に電気を逃がすシールのようなものを貼りましたが、一瞬だけ足がビリッとしました。
ちなみに切除手術は麻酔無しですが、一切痛みはありませんでした。
切除したポリープを見せてもらいましたが、小指の先程の大きさでした。
この後、術後の注意点や説明を受けるんですが、途中で気分が悪くなり、意識が飛びそうになったので横になって10分程休憩させていただきました。
摘出手術後に入院
手術後は絶対安静と言う事で1日中ベッドでゴロゴロしていましたが、予めモバイルルーターを持ち込んでいいと聞いていたのでMacBookを持って行ってAmazonプライムビデオを視聴していました。
この日は点滴を1本打ってもらい、22時には就寝しましたが朝から何も食べていないのでとにかくお腹が空きました。
翌朝、血圧を測り、貧血が無いか確認する為に採血をしてもらいますが、2回失敗されて腕が穴だらけに…。我慢出来る痛みですが、やっぱり1回で成功して欲しい…。
そしてあまりの空腹に手が震えてきたので朝一売店に行き、カルピスウォーターを一気飲みしました。身体が糖分を欲しがってたんだと思います。
採血の結果、貧血も無かったので昼食は病院食を食べ、14時頃に退院となりました。
手術はしましたが、身体は至って元気なのでご飯を食べる事が出来ないという事が辛かったです。
さいごに
今回初めて入院と手術を経験しましたが、病院で寝ているというだけで何だか一気に弱くなってしまった気がしました。
また、今の時期は新型コロナウイルスの影響で面会も出来ませんでしたので長く入院されている患者さんは本当に辛い思いをしているんだと思います。ご家族の方は出来る範囲で支えてあげて下さい。
何事にもやはり健康あってのもの。健康診断の重要性を身をもって感じる事が出来たので若い方にも積極的に薦めていこうと思います。
今後、切除したポリープの生検結果を聞きにいくので改めてご紹介できればと思います。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。