雑記

男子が普通科を選択せず、商業科高校を受験し、進学、就職した話

商業科高校を受験し、進学就職した話

以前、男子中学生だった私が男子1人で商業科高校を受験した記事を公開させていただきました。

高校受験の話
普通科と商業科について、悩みに悩んで商業科進学を決断した私が今思う事今から15年前に商業科高校を受験した私の体験談です。誰一人と同じ中学校からその商業科高校を受験する男子生徒がいない中、私はどうしてその高...

自身の経験談が想像以上に参考にしていただいている様だった為、今現在進学先について迷われている学生さんや子供さんが「商業科高校進学を希望」している親御さんの参考になればと今回改めて記事にさせていただきます。

とはいっても私が商業科高校を受験したのが15年程前の話になるのであくまでも一つの検討材料として参考下さい

商業科高校選択は間違いだったか?

まず結論から申しますと男子生徒だった私の商業科高校選択は決して間違いではありませんでした

むしろ商業科高校を選択して良かったと30歳となった今、改めてそう思います。あの時の自分の判断は間違っていなかったと。

ただ、私の場合は中学3年生の頃に「パソコンのスキルを身に付けたい」という明確な意思がありました

何をやりたいのかが重要

ただ単に商業科に進学したい。と思っているだけなら「何故そう思うのか」もう一度自分と向き合いましょう。また、何故そう思うのかという点を親にきちんと相談しましょう。きっと貴方を応援してくれるはず。

また、親御さんの立場であれば子供さんが何故商業科へ進学したいのか理由を聞いてあげましょう。大人になった今思う事は当時の自分の意思を尊重してくれ、同じ中学から商業科高校を進学する男子生徒がいなかった中、心配こそすれ、決して反対はしなかった両親に感謝しています。(直接感謝の言葉なんて言えないけどね…)

当時の私は小学校3年からずっとサッカーをしているサッカー小僧でしたが、父親の仕事の関係で家にパソコンがあり、そのパソコンのソフトを使って何かを作る事が好きでした。勉強がとにかく嫌いだった私は「好きな事が学べる高校に進学したい」と思うようになりました。

高校受験が近くなるにつれ、早く決めなければいけないという焦りと、どの高校を選んだらいいかという迷いから視野が狭くなりがちですが、そういう時こそ落ち着いた考えましょう。

商業科高校で学んだ事

普通科と違う点は数学や英語の授業が少ない点。当時高校3年時には週に2回程しかありませんでした。

その代わりに

  • 情報処理
  • MOS(マイクロソフトスペシャリスト)
  • 簿記

といった普通科には無い授業が多いのが特徴です。

では一つずつ見ていきます。

情報処理

商業高校3年間で国家資格である「初級システムアドミニストレータ(現ITパスポート)」の資格を目指します。

この初級システムアドミニストレータ試験は現在は廃止されており、その後身として「ITパスポート」というものがあります。

当時はこの国家資格の有無が就職、進学に非常に有利とされていました。

とは言っても当時は「希望者だけ受験する」という形で私は受験する事がありませんでした。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

Word、Excel、PowerPointといったオフィス系ソフトについて学びます。当時は分からないまま色々と作りましたが、今事務職として働いている私はこの時の経験が一番役に立っています。

Word

案内文等のビジネス文書の作り方や、完成文書と全く同じように作る等、Wordの基本スキルを学びます。

決められた時間で決められた文書を作成する等実施しました。

Excel

エクセルの基本操作をはじめ、表計算やマクロ、グラフの作り方を学びます。

私の学科ではVBAプログラミングの授業もあり、ユーザーフォームの組み方等、上級者向けの内容もありました。

PowerPoint

パワーポイントの基本操作を学び、プレゼン資料の作成します。当時はあまり使い道がありませんでしたが社会人となった今ではプレゼン資料の作成に役立っています。

実際の授業では自分の自己紹介をパワーポイントを使って作成したりしました。

簿記

貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)、商品の仕入れから販売までの財務を管理する記帳方法を学びます。

授業では全商簿記と日商簿記の資格取得を目指します。

全商簿記と日商簿記では後者の方が難易度が高いんですが、その分日商簿記の資格を持っていると就職に有利と言えるでしょう。

私自身、スタートである全商レベルの簿記は今まで経験した事のない授業だったので非常に面白く、楽しかったのを覚えています。

全体を通して

全体を通して言えるのは普通科では学べない事であり、就職時に即戦力!とまでは言えませんが、会人となってから覚えるにしても基礎が出来ている分、圧倒的に早く使いこなせるようになると思います。事実私がそうでした。

ただ、オフィス系ソフトは独学でもある程度は使えるようになると思いますので商業科で必ず学ばないといけないかいうと、そうでも無いと思います。

私の場合は集計資料を作ったり、誰でも計算出来る様にマクロを組んだり、ユーザーフォームを組んだりとエクセルを極めるのにある程度の基礎が出来ていたのが大きいと今では思います。

学校で学ぶ事はあくまでも基礎、入り口であって実際に本格的に成長するのは社会人となってから。ただ、基礎があるのと無いのでは圧倒的にある方が成長スピードが早いです。

 

男子生徒が気になる事

私が男子生徒だったので男子生徒の参考になればと私が感じていた事を紹介します。

男子が少ない

学科にもよると思いますが、確かに男子生徒の方が少ないです。私の学年では3学科計8クラスありましたが、その中の3クラスは女子生徒だけのクラスでした。

私の学科はどちらかというと情報処理に力を入れた学科でしたが、(女子)6:4(男子)ぐらいの割合だったのでクラスに男子が少ないかというとそうではありませんでした。

また、私の場合は同じ中学から一緒に進学する男子生徒はいませんでした。最初は確かに不安でしたが、友人関係はすぐに作れましたし30歳過ぎた今でも商業科高校時代の友人との交流は多いです。当時は結構悩みましたが、昔の自分に「そんなの悩まなくていいぞ!」と伝えてあげたい。

部活動について

部活動についてはやはり男子部活動は少なかったです。私の学校では運動部でいうと野球部とソフトテニス部の二つしか男子だけの部活がありませんでした。

私の場合はサッカー小僧だったので同好会を作りましたが長くは続きませんでした。

※男子、女子合同の部活は多かったです。(文化部、陸上部など)

ウヒョ!女子からモテモテ!?

ちょっと不純ですが、自身が気になるというより周りからそういった目線で見られてしまうケースは多かったです。

中学時代の友人A
中学時代の友人A
女の子多くていいなぁ!紹介してよ!

出会いが多いのは事実なので、実際にお付き合いに至ったりというのは当然ありました。ただ、それが商業科高校だからというと、そうでは無いです。

私の場合は今でも年賀状をやりとりする女友達がいたり、女友達の旦那さんと一緒に釣りに行ったりと大人になってからそういう友好関係があるので、商業科高校だからというわけではありませんがそういった所は自分では嬉しく思います。

勉学もそうですが、1度しかない高校生活で得る経験はきっと先々自分のプラスとなると思うので「何事にも一生懸命」に取り組むのが良いと思います。

将来を考える

将来を考えるというといきなり話が飛び過ぎでは…と思いますが、「税理士になりたい!」とかハッキリした目標で無くても、「パソコンを使った仕事がしたい」だとか「経理業務に携わりたい」とか大雑把な目標でいいので自分の将来を少し考えてみると良いと思います。

私の場合は中学生の頃の夢が「WEBデザイナー」でした。

自分が将来何になりたいのか、どんな事をやりたいのか。また、自分は何をしている時が1番楽しいのか。そういった所からきっと自分のやりたい事のきっかけが見つかるんじゃないかな。

まだ何も見つからなければ高校生活を送る際に、少しでも頭の片隅に置いて意識してみましょう。自分の楽しい事、やりたい事が見つかれば次はそこから卒業後の進路が開けるはず。

私はWEBデザイナーという夢は叶えられませんでしたが、それに関わる仕事に携わる事ができ、またこのブログを運営という意味でも良い経験となりました。

さいごに伝えたい事

一番伝えたい事は、「自分のやりたい事を思い切って全力でやってみる」という事。例えそれが失敗してもいいんです。失敗したという経験は必ず自分のプラスになって還ってきます。

やらされるからやる

では無く、

やりたいから、楽しいからやる

色々な経験をたくさん積んで下さい。

親御さんに伝えたい事は子供さんがやりたいと思った事をやらせてあげて欲しい。という事。

実際に私の両親も最初は不安だったと思うんですが何も言わずにやりたい事をやらせてくれました。

私の人生、決して成功している訳でも満足している訳でもありませんが、この商業科高校生活については自分なりに満足しています。

少しでも受験生、またその親御さんの参考になれば幸いです。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
mokki
2018年に30歳となり、第一子となる息子が誕生。田舎の中小企業に勤務。 朝起きて、仕事に行き、帰ってきては寝る。という同じ様な毎日から抜け出したくてブログを始める。自身の経験を基にお役立ち情報を配信しています。

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