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【エクセル初心者講座】VLOOKUP関数の使い方一つで色んな事が出来ちゃう!応用すると役立つ便利な使い方について

VLOOKUP関数の使い方

前回までにエクセルの基本的な機能と簡単に使える関数、数式の使い方についてご紹介させていただきました。

エクセルを使う上で、知っている関数が多ければ多い程作業効率が上がり、色々な事が出来るようになります。

関数の種類はたくさんあり、前回ご紹介させていただいた様な範囲を指定するだけで簡単に使える関数ばかりだったら良いんですが、使い方にちょっとしたコツがいる関数の方が圧倒的に多いです。

今回は使い方にちょっとしたコツがいるけど、使えると非常に便利な関数の一つである「VLOOKUP関数」の使い方について簡単に紹介させていただきます。

VLOOKUP関数はブイルックアップ関数と読みますが、ブイルックと略して言う事が多いです。

前回の記事(簡単に使える関数と数式の使い方)についてはこちらをご参照下さい。

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VLOOKUP関数の使い方:VLOOKUP関数とは

VLOOKUP関数と聞いても使った事が無い人からすると何が何だか分かりませんよね。

VLOOKUP関数とは指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にある値を返すといった関数なんですが、実際に見てもらった方が分かり易いと思います。

VLOOKUP関数の使い方イメージVLOOKUP関数の使い方イメージ

上図の場合はB5、C5、D5のセルにVLOOKUP関数を使っており、A5セルに背番号を入力すると自動的に選手名、ポジション、投打を右データベースから取得し表示させています。

上記は一例ですが、データベースの量に関係なく特定の値から知りたい情報を瞬時に表示させる事が出来る為、非常に便利な関数です。

VLOOKUP関数の使い方:使い方

では早速使い方を紹介していきます。

VLOOKUP関数の使い方VLOOKUP関数の使い方

上図ではB5、C5、D5セルにVLOOKUP関数を使用しており、B5セルを例に見ていきます。

=VLOOKUP($A$5,$F$4:$I$22,2,0)

B5セルに入力されている数式は上記の通り。

エクセルのアシスト機能では

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索方法])

となっています。基本的にはこのアシスト機能の通りに入力していけば問題無いのですが、分かりにくいですよね。

検索値:検索したい数値(上図ではA5セル)

範囲:検索したい範囲(上図ではF4~I22)

列番号:返したいデータの列番号(選手名の場合は2列目)

検索方法:0は完全一致、1は近似一致

となり上記の数式で何が行われているかというと、検索したい範囲(F4~I22)から検索値(背番号)を検索し、合致した背番号から見て2列目にあるデータを返しているという事です。

検索方法は近似一致の場合だと背番号2を検索したい時に21や22といった近似する値まで検索してしまいますので基本的には完全一致で使用する事がほとんどです

A5に入力されているのが「25」なので検索範囲から25を探し出し「F22セル」に25が入力されているのでそのセルから2列目にある「江越 大賀」を表示させるという結果になります。

列番号とは検索範囲の左から見た番号となりますので、ポジションであれば3列目、投打であれば4列目になります。

VLOOKUP関数を使う上での注意点VLOOKUP関数を使う上での注意点

上記の様にデータベースの1列目が選手名の場合はA5セルとB5セルの内容も選手名から背番号を検索するという様に逆にしなければなりません。

注意点としては検索範囲の一列目を検索するので、検索範囲の一列目は必ず検索対象のデータとなるように設定しましょう。

VLOOKUP関数の使い方:便利な使い方応用編

このVLOOKUP関数を応用すると色々な使い方が出来るんですが、中でも印刷時の使い方が非常に便利なので紹介させていただきます。

VLOOKUP関数の応用VLOOKUP関数の応用

例えば上図の様に選手ごとに実績を印刷したい場合にVOOKUP関数は非常に役立ちます。一つ一つ表を見ながら手入力すると手間が掛かるばかりか入力ミスをしてしまう可能性も増えてしまいます。

そんな時に活躍するのがVLOOKUP関数なんですね。

VLOOKUP関数の応用:データベースを準備VLOOKUP関数の応用:データベースを準備

まずはデータベースを準備します。今回は阪神タイガースの選手を基に私の妄想データで作りました。(適当な数字を入力しているので実際の選手の実績とは全く関係ありません)

もうお気づきですよね?

VLOOKUP関数の応用:データベースから対象データを表示させるVLOOKUP関数の応用:データベースから対象データを表示させる

そうです。全てVLOOKUPで表示させています。印刷範囲外(K2セル)に検索値を入力する事で表示させたい内容を瞬時に切り替える事が出来ます。

K2セルを「1から2」に変更するとデータベースA列の番号2を検索し、木浪選手が表示されます。

この方法であればいちいち手入力しなくても印刷したい選手の実績をすぐに印刷する事が出来ます。

また、更に応用すればデータベースの数を拾ってボタン一つで1番の上本選手から19番の江越選手まで全て自動で印刷するマクロを組む事だって出来ます。

VLOOKUP関数の使い方:エラー値について

VLOOKUP関数のエラー値についてVLOOKUP関数のエラー値について

指定した範囲に検索値が無い場合にエラー(#N/A)が返されます。上手の様に#N/Aと表示された場合は検索範囲が間違っているか、そもそも検索一致するデータが無いかのどちらかだと思いますので数式を見直しましょう。

そもそも対象データが無い事が分かっているので#N/Aというエラー表示を表示させないようにしたい場合は他の関数と組み合わせます。

VLOOKUP関数のエラー表示をさせないVLOOKUP関数のエラー表示をさせない
=IF(ISERROR(VLOOKUP($K$2,Sheet1!$A:$M,3,0)),"",VLOOKUP($K$2,Sheet1!$A:$M,3,0))

上記のようにIF関数とISERROR関数を組み合わせる事でエラー表示を消す事が出来ます。

IF関数はAだった場合に●を返し、A以外だった場合は▲を返すという関数で、ISERROR関数は数式にエラーがある場合にTRUEを返すという関数になります。

よって上記の場合は数式にエラーがあれば「””(空白)」を返し、エラーが無ければそのままVLOOKUP関数を返すという式になります。

エクセルを使っていると#N/Aや#VALUE!、#REF!、#DIV/0!といったエラー表示は非常に気になります。このエラーを表示させない関数はVLOOKUP関数に限らず使う事が出来るので様々なシーンで役立ってくれると思います。

今回はここまで

以上、VLOOKUP関数についてご紹介させていただきました。このVLOOKUP関数をパッと使いこなす事が出来ればエクセル初心者を卒業と言ってもいいかもしれません。

よく似た関数に「HLOOKUP関数」というものがありますが、こちらはVLOOKUP関数が横列に検索結果を表示させるのに対して縦列で表示させる関数になります。

使い方は同じですが、データベースを縦列で見るケースというのはあまりありませんので使う機会はVLOOKUPに比べると極端に低いと言えるでしょう。

ExcelやWordといったオフィス系のソフトは独学で覚えるケースが多いと思います。独学でもある程度は使いこなせるようになるかもしれませんが、誰かに教えて貰う方がすぐに覚え、活用する事が出来ます。

なぜなら、ExcelやWordの初心者は質問したい内容が分からない事が多いからです。Google先生も優秀ですが、それは質問したい事がハッキリ分かっているという前提があっての話。

無料の説明会や資料請求、オンライン面談といった無料で活用できる事もありますので気になる方はご参考下さい。

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それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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mokki
2018年に30歳となり、第一子となる息子が誕生。田舎の中小企業に勤務。 朝起きて、仕事に行き、帰ってきては寝る。という同じ様な毎日から抜け出したくてブログを始める。自身の経験を基にお役立ち情報を配信しています。
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