昨シーズンはペナント終了間近に怒涛の6連勝を飾り、2位と0.5差の3位に滑り込み、迎えたCSファーストステージでも勢いそのままに初戦を突破した阪神タイガース。
残念ながら巨人に敗れ、CS突破とはなりませんでしたが「シーズン序盤からこんな戦いが出来ていれば…」とワクワクさせられました。
そんな中、遂に2020年の春季キャンプメンバーが発表されたので私の思いと共に紹介させていただきます。
目次
2020年春季キャンプメンバー
では早速、先日発表された一軍春季キャンプメンバーを紹介していきます。
※敬称略、あいうえお順
投手:23名
- 青柳 晃洋
- 秋山 拓巳
- 飯田 優也
- 伊藤 和雄
- 岩崎 優
- 岩貞 祐太
- オネルキ・ガルシア
- 小野 泰己
- ジョー・ガンケル
- ジョン・エドワーズ
- 高橋 遥人
- 谷川 昌希
- 中田 賢一
- 西 勇輝
- 能見 篤史
- 馬場 皐輔
- 浜地 真澄
- 藤川 球児
- 藤浪 晋太郎
- 守屋 功輝
- 望月 惇志
- 横山 雄哉
- ロベルト・スアレス
捕手:4名
- 梅野 隆太郎
- 片山 雄哉
- 坂本 誠志郎
- 原口 文仁
内野手:10名
- 糸原 健斗
- 植田 海
- 上本 博紀
- 大山 悠輔
- 木浪 聖也
- 熊谷 敬宥
- ジェフェリー・マルテ
- ジャスティン・ボーア
- 北條 史也
- 陽川 尚将
外野手:7名
- 糸井 嘉男
- 江越 大賀
- ジェフェリー・サンズ
- 島田 海吏
- 高山 俊
- 近本 光司
- 福留 孝介
以上、44名です。
球団の公式ページでも発表されています。
今年はJが付く助っ人外国人が多い。笑
新助っ人外国人の期待度
2020年は外国人8名で挑むシーズンとなり、それだけに各選手への期待も高まります。
8名の中でも昨シーズンから残留するマルテ選手、ガルシア選手、呂選手を除くと5名の助っ人外国人が加入した事に。
特に近年のタイガースに見られた「貧打」の解消に、”打”の助っ人の存在が強く求められています。
新たに加入した助っ人外国人は次の5人。
- ジョン・エドワーズ(投手)
- ジョー・ガンケル(投手)
- ロベルト・スアレス(投手)
- ジャスティン・ボーア(内野手)
- ジェリー・サンズ(外野手)
では、1人ずつ見ていきましょう。
ジョン・エドワーズ選手
年齢 | 1988年生まれ(32歳) |
---|---|
身長 | 196cm |
体重 | 108kg |
投打 | 右投 / 右打 |
国籍 | アメリカ |
期待度 | ★★★★☆ |
このジョン・エドワーズ選手ですが、元々は野手でプロ入りし、その後、独立リーグ時代に投手へ転向しレンジャーズ → パドレス → インディアンスを経て阪神タイガースへの入団が決まりました。
エドワーズ選手の投球を実際に見てみましたが、昨シーズンで現役を引退したランディ・メッセンジャー投手によく似たオーバースローの投球フォームです。
主に投げる球種は力のあるストレート、曲がりの大きいカーブに落ちるボールと球種もランディとそっくり。
コントロールにバラつきが見られましたが、力強いストレートを主体に変化の大きい変化球でカウントを稼げれば十分日本で通用しそうです。
ジョー・ガンケル選手
年齢 | 1991年生まれ(29歳) |
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身長 | 196cm |
体重 | 102kg |
投打 | 右投 / 右打 |
国籍 | アメリカ |
期待度 | ★★★★☆ |
ガンケル選手に関してはあまり情報がありませんでした。マーリンズを経て阪神タイガースへ入団。
スリークォーター気味のオーバースローで、エドワーズ選手をパワーピッチャーとするならどちらかというとフィネスピッチャー(技巧派)のイメージ。
コントロールが非常に安定しており、伸びのあるストレートと小さな変化で打たせて取ったり、ファールでカウントを稼いだ後の隅へズバッと見逃し三振というのが多そうです。
エドワーズ選手とガンケル選手2人とも期待度は高そうです。
ロベルト・スアレス選手
年齢 | 1991年生まれ(29歳) |
---|---|
身長 | 188cm |
体重 | 95kg |
投打 | 右投 / 右打 |
国籍 | ベネズエラ |
期待度 | ★★★☆☆ |
この選手についてはご存知の方も多いんじゃないでしょうか。ソフトバンクで主にセットアッパーとして活躍していましたが肘のケガからトミー・ジョン手術を受け、昨年に先発転向しましたが思うような成績を出せず戦力外に。
ヤクルトスワローズ所属のアルバート・スアレス選手は実兄です。
MAX160キロを超える力のあるストレートを武器にガンガン攻めるパワーピッチャー。どこまで肘の影響があるか分かりませんがここ数年のNPB実績を見てもまだまだやれるんじゃないでしょうか。
ジャスティン・ボーア選手
年齢 | 1988年生まれ(32歳) |
---|---|
身長 | 193cm |
体重 | 122kg |
投打 | 右投 / 左打 |
国籍 | アメリカ |
期待度 | ★★★★☆ |
エンゼルスから阪神タイガースへやってきた”打”の助っ人。MLB通算92発という実績の持ち主で、選球眼も良い。
個人的に浜風吹く広い甲子園で左打ちというのが気になりますが、ブラゼル選手を思い起こすようなスイングです。
守備は主にファーストを守っていたようです。起用法にもよりますが、打率で2割半ばいいので、30発打って欲しい。
MLBでは前田健太選手からホームランも打っているので期待せずにはいられません。
ジェリー・サンズ選手
年齢 | 1987年生まれ(33歳) |
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身長 | 193cm |
体重 | 102kg |
投打 | 右投 / 右打 |
国籍 | アメリカ |
期待度 | ★★★☆☆ |
何の情報も無く、電撃的に入団が決まったサンズ選手。MLBではあまり実績が無かった様ですが、2019年には韓国球団で3割28発113打点を記録。
ロサリオ選手の件もあるので韓国球団での実績はあくまで参考程度に。どちらかというとマートン選手の様な巧打のイメージが強いんですが、スイングを見ているとポンポンと柵越え連発。重心がブレず、キレイなスイングをしています。
外野手登録ですが、守備の方はあまり期待しない方がいいかもしれません。
新助っ人外国人考察まとめ
新助っ人外国人を簡単に紹介しましたが、何度も言うようにここ数年のタイガースは”打”の補強に成功しているとはとても言い難く、毎年この時期になると打の助っ人の評判についてざわつきます。
近年の実績から見てもジョンソン選手、マテオ選手、ドリス選手と一定以上の成績は残してくれたと思うので私自身、投の助っ人外国人に関してはあまり心配しておりません。
問題は”打”の助っ人外国人ですね。シーズン前は期待とワクワクを胸に、オープン戦で更に期待が膨らみ、シーズンが始まると一気にその思いから覚めてしまうという事が多い… 阪神ファンの悩みですね。笑
外野枠を考えると昨シーズンで結果を残した近本選手、ベテランの福留選手、糸井選手を筆頭に高山選手、中谷選手、江越選手とチーム内競争がますます激しくなりそうです。
個人的には近本選手で1枠、福留選手と糸井選手で1枠、もう1枠をかけて競争という感じでしょうか。サンズ選手が割って入れるかは分かりませんが、いずれにしても若手にも死に物狂いで頑張って欲しい。
内野枠についてはマルテ選手をサードで起用なんて声も出ていましたが、危機感を煽りつつサードはやっぱり大山選手に守ってもらいたい。
ショートを木浪選手、北條選手。セカンドを糸原選手、上本選手。ファーストをマルテ選手とボーア選手で争って結果を残してほしいですね。
ルーキー達は2軍スタート
今回のドラフトにはワクワクしました。特に投の西純矢選手、及川雅貴選手と打の井上広大選手には注目ですね。
春季キャンプは1軍スタートかと思いきや2軍スタートの様で、安心しました。高卒というのを考えても焦らずじっくり育成して欲しいです。
西純矢選手
年齢 | 2001年生まれ(19歳) |
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身長 | 184cm |
体重 | 88kg |
投打 | 右投 / 右打 |
出身校 | 創志学園高等学校(ドラフト1位) |
昨年チーム唯一の勝ち頭、西勇輝選手の親戚にあたり、最速150キロを超えるストレートと多彩な変化球を武器に、高校BIG4と呼ばれた投手。
高校3年生の時は甲子園出場はなりませんでしたが、U18日本代表にも選ばれ、打の方でもホームランを放つ活躍を見せました。
どうしても西勇輝選手と比べてしまい申し訳ないとも思うんですが、多彩な変化球や打者としての活躍等、よく似た部分が多いのも事実です。
ゆくゆくはダブル西で勝ち星を重ねて欲しいものです。
及川雅貴選手
年齢 | 2001年生まれ(19歳) |
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身長 | 183cm |
体重 | 74kg |
投打 | 左投 / 左打 |
出身校 | 横浜高等学校(ドラフト3位) |
上記、西選手と共に高校BIG4と呼ばれ、150キロを超えるストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップと多彩な変化球を投げる左腕。
制球難から思うような成績を残せず、本人も悔しいと思いますが貴重な先発左腕という事も考えると期待度は高いです。
岩貞選手、高橋遥選手に負けずに、井川選手や能見選手のようなタイガースを代表する左腕になって欲しいです。
井上広大選手
年齢 | 2001年生まれ(19歳) |
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身長 | 187cm |
体重 | 97kg |
投打 | 右投 / 右打 |
出身校 | 履正社高等学校(ドラフト2位) |
甲子園を沸かせた履正社高校の4番で、決勝戦ではあの奥川選手から3ランホームランを放ち、甲子園優勝を決めました。
恵まれた体格から放つホームランを武器に右の長距離砲となって欲しい期待の星。
陽川選手、中谷選手、江越選手と若い頃から期待されていた選手ももう中堅に。念願の生え抜き和製大砲を期待されている選手なのでプレッシャーも大きいと思いますが焦らずじっくり成長して欲しいです。
ドラフト総評
高校BIG4と呼ばれた選手が2名も加入したりと今回のドラフトは熱かったです。
ただ、高校での成績が評価されてドラフトにかかる訳ですが、プロ入り後は高校時代の成績なんて関係ありません。
社会人出身ではありますが木浪選手、近本選手のように1年目から即戦力として躍動する選手もいれば急に伸びる選手もいるし、気づいたら戦力外という選手もいます。
そんな厳しいプロの世界ですが、個人的には将来のタイガースを見据えた上でも良いドラフトだったと思います。
私のイチオシ選手
またか。と言われそうですが…
江越大賀選手です。
27歳を迎えるシーズンとなり、もう決して若くは無いですがポテンシャルはピカイチだと思っています。
そう。彼にミート力があれば…。
江越選手についてはこちらで詳しく紹介していますのでよろしければご参考下さい。
いや、本当に今年こそは福留選手、糸井選手からポジションを奪ってほしい。
代走や守備要員じゃなく、レギュラーを掴んで!
阪神タイガースの中継を見るには
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さいごに
毎年この時期はシーズンへの期待を胸にワクワクしますが、同時にプロ野球の試合が無い退屈な時期でもあります。2月1日からは春季キャンプが始まり、対外試合もあるので注目したいと思います。
そして藤浪選手にも頑張ってほしい。制球難から一気にどん底に落ちてしまいましたが何とかこの山を乗り越え、もう一度マウンドでの笑顔が見たい。藤浪選手自身が1番苦しんでいるとは思いますが、頑張れ。
長々と書き綴りましたが、相も変わらず阪神タイガースを応援し続けます。
頑張れ阪神タイガース。猫から虎へ。猛虎進撃!