先日、普段行かない漁港にたまたま立ち寄ったので「何か釣れるかな~?」と軽い気持ちでアジングワームで夜釣りを始めました。
あまり時間も無かったので30分程の釣行でしたが、見た事の無い赤っぽい魚が2匹釣れました。1匹はリリースし、もう1匹はそこそこのサイズだったので持ち帰る事に。
こちらは10cm程の魚だったんですが、魚種が分からない!鯛っぽいので鯛の仲間だとは思うんですが、真鯛とはちょっと違うような…。
そして25cm程の赤っぽい魚。写真では黄色っぽく見えますが、全体的にピンクっぽい色をしていて釣り上げた時は「え?タイ!?」なんてちょっとビックリしました。
アジングロッド+アジングワームでの釣果ですが、良い引きでした。
ただ、何の魚か分からなかったのでいつも使っている釣果アプリに投稿するとすぐに「クロホシフエダイ」という答えをもらえました。
今回はこのクロホシフエダイを刺身にして食べてみたので調理方法を紹介したいと思います。
目次
調理する前に!
このクロホシフエダイですが、ニセクロホシフエダイとイッテンフエダイという見た目がソックリな魚が存在します。
そして…
イッテンフエダイという魚が、シガテラ毒という人体に影響のある毒を持つ魚として知られています。
何でも結構厄介な毒のようで… 正直結構ビビリました。
クロホシフエダイとこの毒を持つイッテンフエダイが似すぎなんですね。イッテンフエダイとクロホシフエダイの違いは以下の通り。
クロホシフエダイ
- 胸びれ、腹びれが黄色いが、背びれ、尾びれは黒っぽい
- 背びれ軟条数が14本~15本
- 上顎の鋤骨歯帯が後方に伸びている
イッテンフエダイ
- 胸びれ、腹びれ、背びれ、尾びれ全てが黄色っぽい
- 背びれ軟条数が12本~13本
- 上顎の鋤骨歯帯が後方に伸びない
また、イッテンフエダイは沖縄で多く見られ、本州では南の方で少し見られるという事。
今回釣ったクロホシフエダイを見ると、胸びれと腹びれは黄色いが、背びれと尾びれは黒い。そして背びれの軟条数も14本で、鋤骨歯帯も奥へ伸びていたのでクロホシフエダイという事に。
イッテンフエダイが持っている可能性のあるシガテラ毒は厚生労働省のリスクプロファイルにも掲載されているのでしっかりと確認しましょう。
自分で確認が難しい場合は食べない方が無難です。(シガテラ毒は熱にも強い)
脅すつもりも無く、くどいようで申し訳ないですが、自分自身でしっかりと確認しましょう。
クロホシフエダイをさばく
それでは調理へと進んでいきましょう。
私はこの魚を初めてさばきましたが、非常にさばきやすかったです。自分の中では今までのどの魚よりも綺麗にさばけたかも。
①ウロコを取る
まずはウロコを取ります。クロホシフエダイのウロコは結構大きいですが、特に力がいる訳では無いので簡単に取り除く事が出来ます。
②頭を落とし、内臓を取り除く
次に頭を落としますが、この時に胸びれの後ろから頭側にななめに切り、胸びれも一緒に落としてしまいます。
頭を落としたら、肛門から頭の方へ包丁を入れて腹を開きます。
腹を開いたら内臓を取り除き、水でしっかり洗い流します。
歯ブラシなんかで血合いまで綺麗に取ると良いです。
最後に洗い流したらキッチンペーパー等で水気をしっかり取ります。
③3枚に下ろす
背中側から包丁を入れ、中骨に沿って3枚に下ろします。
腹骨辺りが切りにくいですが、ゆっくりでいいので慎重に切っていきましょう。
④皮を剥ぐ
3枚に下ろしたら皮を剥ぎます。
私の場合は頭側の皮を指を使って少しめくり、そこから包丁を使って皮を引くように剥いでいきます。
皮と身がすぐに離れるのでそこまで難しくないと思います。
⑤好みのサイズに切り、盛り付ける
最後に身をお好みのサイズに切り、皿に盛り付けて完成です。
見た目は鯛にソックリですが、皮を剥ぐと脂がのっているのが分かり、ほんのりとした甘みがあり非常に美味しかったです。
さいごに
正直、ここまで美味しいと思いませんでした。わさび醤油とぽん酢もみじ卸で食べたんですが、どちらもよく合い美味しかったです。
また、私が感じたのがさばき易さ。うろこの取りやすさ、3枚への下ろしやすさ。言葉では上手く伝えられないんですが、今までさばいてきた魚に比べると簡単でした。
私自身釣ったのも調理したのも初めてだったのであまり見かける魚では無いと思いますが、クロホシフエダイを手に入れた際は是非とも挑戦してみて欲しいです。
くれぐれもイッテンフエダイと間違えない様に注意して下さいね!
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。