2020年… 藤浪選手が遂に復活するか。
藤浪選手と言えば高校時代から甲子園を沸かせたスター選手。2013年にデビュー後は3年連続で二けた勝利を達成するなど阪神タイガースのエース候補として順調に駆け上がっている様に見えました。
ところが、2016年シーズン途中から制球難に苦しみ、2019年はわずか1試合の登板と制球難を克服するどころかどんどんと深みに嵌っていきます。
ネットのニュースでは藤浪選手が「イップス」だと報じられ、阪神ファンからも心配の声がささやかれ、トレードで他球団へ移った方が本人の為だと言うファンまで現れる程。
そんな藤浪選手が2月9日に日本ハムとの練習試合で2回を無安打無失点に抑える結果を出しました。
私はこの日の藤浪選手の全投球をLiveで観戦しておりましたので藤浪選手のこの日の投球を振り返りたいと思います。
藤浪選手の投球
藤浪選手と言えばMAX160キロを超える剛速球とカットボール、スライダー、フォークと多彩な変化球で三振を量産。タフでケガも少なく、9回を投げ切るスタミナも持ち合わせています。
ただ、制球難で四死球が多いのが目立っています。
昨シーズンまでを振り返ってみても抜け球が目立ち、特に右打者に対しては抜け球がデッドボールになってしまうなど、危険なシーンも多々見られました。
他球団は藤浪選手が登板する試合では左打者を並べたりと藤浪選手からしてみればかなり苦しい心情だったと思います。
他球団からしても大切な選手に怪我をさせるわけにもいかず、苦渋の決断だったのかもしれませんが結果として藤浪選手をますます追い込んでしまった要因になってしまったかもしれません。
藤浪選手と山本昌コーチ
山本昌さんといえば中日ドラゴンズで活躍された投手で、対阪神戦でノーヒットノーランも記録する偉大な投手です。
そんな山本昌さんが阪神タイガースの秋季キャンプで臨時コーチを務めてくれました。
「制球難は必ず克服できる」と腕の振りを横から縦に矯正するなど、藤浪選手に対して様々なアドバイスをしてくれた様です。
本来、藤浪選手の素材は恵まれた体格と相まってピカイチ。
藤浪選手自身も山本昌臨時コーチのアドバイスがきっかけになってか、表情も明るく手応えを感じていたんだと思います。
ネットニュースでも藤浪選手復調の記事がたくさん書かれ、私も自分自身の目で確認した訳では無いので信憑性には欠けましたが、2020年の藤浪選手に対する期待感はどんどん膨れ上がりました。
2月9日対日ハム戦の先発登板
そして2月9日の対日ハム戦で満を持して藤浪選手が先発として登板しました。
結果から言うと2回を投げて無安打無失点2四球でした。
おそらく藤浪選手の投球を実際に見ていない方からすると、さいごの「2四球」というのを見て
- あー…
- やっぱり
- いつもの藤浪選手
と思われる方が多いと思います。私も実際に投球を見ていなければそう思っていたと思います。
ところが、今回の藤浪選手は一味違いました。
先頭打者に四球を与えてもどこか余裕を感じさせます。練習試合というのもありますが、投げていてどこか楽し気に見えるんですね。
1回表
日本ハムの先頭打者は松本選手(右打)。ボールが先行しますがすっぽ抜けた球は無く、少し高かったり、外に外れたり。フルカウントまでいきますが最後はストレートが高めに外れ四球に。
いきなり対右打者との対決だったので見ている私も少々不安でしたが、上下にバラつきはあったものの抜け球は無く、結果は四球だったのでそこは課題となりますが「縦の腕の振り」になった事でコントロールが安定している様に見えました。
後に続く打者に対しても抜け球は無く、ゴロアウト2つと見逃し三振1つで1回を終えます。
この1回表の投球を見た私はどこか安心し、まだ秋季キャンプが始まったばかりにも関わらず、今年は期待出来ると思ってしまいました。
2回表
2回表は先頭打者をゴロアウトに仕留め、海老原選手に四球を与えてしまいますが、続く高浜選手をアウトローへの変化球で5-4-3のゲッツーで打ち取ります。
2回も大きく抜ける球は無く、藤浪選手の「ストライクゾーンでの荒れ球」という武器が生きていたように思います。
結局この日は2回の登板で打者7人に対して無安打無失点2四球という結果に。
2回という短いイニングではありましたが、藤浪選手の後ろとして登板した岩貞選手と2人合わせて復活の兆しは十二分に感じられました。(小野選手が不安…)
ダルビッシュ選手も認める凄さ
藤浪くん157km/h!
俺はわかる。この時期のそのスピードの凄さを。。
おじさんは今147km/hが精一杯です。— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) February 9, 2020
野球経験の無い私には分からないんですが、シーズン前のこの時期に157キロを叩き出す速球はあのダルビッシュ選手も認める凄さの様です。
今年は東京2020オリンピックの関係でプロ野球の開幕が例年より早まりますが、今シーズンに掛ける藤浪選手の思いが伝わってきます。
2月9日の登板で本人も手応えを感じていると思うのでこの調子でフォームを固定し、調子を上げてシーズン開幕を迎えて欲しいものです。
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さいごに
藤浪選手は阪神タイガースの宝。球界の宝だと個人的には思っています。ここまで調子を落としてしまったのは本人にも原因はあると思いますし、球団にも原因、責任がある事でしょう。
矢野政権2年目としてコーチ陣も一新しましたし、ドラフトでも将来有望な高卒ルーキーを獲得しました。
阪神ファンの私としては当然選手の育成にも力を入れて欲しいですし、放っておいても頭角を現す様な選手も出てきてほしい。
今シーズンのタイガースは例年にはない多くの新助っ人外国人も補強し、藤浪選手はもちろんですが選手間の熾烈なポジション争いを繰り広げながらより高いレベルで闘って欲しいと思います。
頑張れ、阪神タイガース!
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。