漫画では珍しい和楽器である「琴」を題材にした「この音とまれ!」という漫画がジャンプスクエアで連載中されており、この漫画が凄く面白いです。
普通の人が琴を触れる機会なんて非常に少ないと思いますが、この漫画を読むと一度でいいから琴に触れてみたいと思うはず。
今回はそんな漫画「この音とまれ!」について、私が読んだ感想と見所を出来る限りネタバレ無しでご紹介させていただきます。
上記、ebookjapanでは期間限定で無料で読む事も出来ますのでまだ読んだ事が無い方は是非チェックしてみて下さい。
目次
漫画この音とまれ!:発売されている巻数
漫画この音とまれ!ですが、2012年からジャンプスクエアにて連載が始まり、2020年4月現在までで22巻が発売されています。
また、ジャンプスクエアは月刊誌である為、単行本の発売スパンが少し長いのが待ち遠しいです。
次巻である23巻は2020年10月頃と言われています。
漫画この音とまれ!:見所について
本作品は嫌でも目立ってしまう不良少年の久遠愛(クドオチカ)と真面目だけど地味で目立たない倉田武蔵(クラタタケゾウ)の対照的な二人をダブル主人公として和楽器である「琴」を題材に、部活動を通じて成長していく部員をリアルに描いた作品になっています。
- 個性的かつ魅力的なキャラクター
- 和楽器である琴が題材
- 絵が綺麗かつ表現が細かく豊か
- 友情と衝突そして成長
見所を上げ出したらきりが無いです。
部員が一人で廃部寸前の箏曲部を守ろうと頑張るも中々結果が出ずに中々日の当たらない部長の倉田。
真剣に事を始めたいが中学生時代の素行の悪さから周りに認めてもらえない久遠。
琴の家元を母に持ち、琴の才能も素晴らしいが母親と仲違いしてしまったヒロインの鳳月さとわ(ホウヅキサトワ)。
久遠の中学時代からの友人である足立実康(アダチサネヤス)、水原光太(ミズハラコウタ)、堺通孝(サカイミチタカ)。
自分の気持ちに真っ直ぐな来栖妃呂(クルスヒロ)。
主要な登場人物それぞれが非常に魅力的なキャラクターとして描かれており、巻数が進むにつれて成長していく姿やその課程は大きな見所と言えるでしょう。
アミュー先生の絵
個人的に漫画の画についてはうるさい私なんですが、アミュー先生が描く絵は非常に綺麗です。
あくまでも私の意見ですが、漫画って物語が良くても絵がよくないと読む気になれないというか、魅力が大きく下がってしまうと思うんです。
逆に物語がイマイチでも見やすい絵だったり、何だか吸い込まれそうになる絵もありますよね。
アミュー先生の絵はとても綺麗で、キャラクターの仕草や表情が非常に細かく、表現も豊かです。
主要人物が非常に魅力的なのはアミュー先生の表現方法が上手いからであり、見所の一つです。
漫画この音とまれ!:作者アミュー先生について
私がアミュー先生を知ったきっかけはもちろん本作品です。
1巻からとても綺麗な絵で、その時点でファンになってしまったんですが、この音とまれ!の連載までには並々ならぬ苦労があった様です。
琴という珍しい題材なので恐らく作者であるアミュー先生が琴の経験者なんだろうと思っていましたが、母親が先生で姉が箏曲家という環境だったそうです。
そしてアミュー先生自身も3歳から事に触れられていたそうですが、小学生の頃に漫画家を夢に、後に「琴」を題材にした漫画を描きたいと思う様になったそうです。
なんかアミュー先生の話だけでも漫画が描けそうなくらいスケールが大きく感じます。
作中でも琴を弾くセンスがある生徒とそうで無い生徒が登場し、その表現方法がすごく上手いんですが、アミュー先生の環境が影響しているのかもしれませんね。
また、作中に色々な箏曲が登場するんですが、実際に母と姉が作曲に携わっているそうです。
- 久遠(母)
- 堅香子(母)
- 流星群(姉)
- 天泣(姉)
漫画この音とまれ!:読んだ感想
2020年4月現在22巻までが発売されており、軽く10周は読んでしまいました。
そして毎回同じ所で泣いてしまう…笑
廃部寸前だった箏曲部を立て直し、全国大会出場を狙う。朝から晩までお琴漬けの毎日。個性的かつ魅力的なキャラクター同士の友情と時には衝突も。思わずブルッとくる名言の数々。
どれをとっても読んでいて非常に面白く、早く次の巻が読みたくてウズウズしてしまいます。
高校生たちの熱く真っ直ぐな行動。
もう一度青春してみたいなぁと思った所に、今からでも、大人でも熱くなれると教えられます。
また、部員同士の恋愛事情も上手く描かれていて読んでいるこちら側が痒くなります。
琴と恋愛、友情と衝突そして成長。とにかく読んでみて欲しい作品です。
さいごに
実は私、和楽器である琴や三味線には前々から興味がありました。
ですが、琴や三味線なんて触れられる機会がありませんよね。
大人になった今、時間も限られてますし今更楽器なんて…と思いますが、本作品を読んでいると今からでも遅くないよと言って貰える様な気がします。
機会があったら触れてみたいなぁ。
また、実はこの音とまれ!は既にアニメ化もされているんですが、原作がこれだけ良い作品なので正直観るのが怖い。
つたない紹介になってしまいましたが、少しでもアミュー先生が描く「この音とまれ!」の魅力が伝われば幸いです。
是非一度ご覧になってください。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。